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2008年11月05日(水) 22時44分

<化学大手>原料価格上昇で全5社が経常減益 9月中間毎日新聞

 化学大手5社の08年9月中間連結決算は、石油化学製品の基礎原料となるナフサ(粗製ガソリン)価格が上昇したため、各社とも製品価格の値上げを進めたが転嫁しきれず、全社が経常減益に陥った。

 住友化学はアジア向けの合成樹脂の需要は増えたが、ナフサ高騰で石油化学部門の収益が悪化。三井化学は景気減速などの影響で、自動車用部品などに使われる樹脂の需要減が響いた。旭化成は人工腎臓などの販売増で医療・医薬事業が前年同期より伸びたが、主力のケミカル事業が振るわなかった。

【森有正】

 ◆化学大手5社の08年9月中間連結決算◆

           売上高        最終利益

三菱ケミカルHD 15877(14.2)235(▼38.3)

住友化学     10092(8.3)  62(▼76.2)

三井化学      9056(2.7)  76(▼62.1)

旭化成       8431(1.5) 234(▼38.4)

東ソー       4257(6.4)  53(▼64.4)

(注)単位・億円。カッコ内は前年同期比伸び率%。▼はマイナス

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