記事登録
2008年11月05日(水) 21時56分

<浜岡原発>5号機タービン建屋で温度上昇、手動で緊急停止毎日新聞

 中部電力は5日、浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で、タービン建屋内にある気体廃棄物処理系機器の温度が基準値を超えたため、午後4時15分に原子炉を手動で緊急停止したと発表した。5号機は9月からの定期検査を終え、2日に調整運転を始めたばかりだった。外部への放射能の影響はないという。

 中電によると、5日午後3時45分ごろ、希ガスホールドアップ塔(高さ9メートル、直径2.1メートル)の温度が通常値の25度を超えて上昇。70度近くに達したため安全確保のため停止したという。活性炭が過熱したとみられる。

 この機器は原子炉からタービンに送られた蒸気を水に戻す過程で含まれる微量な放射性物質などを除去する装置。5日朝には水素濃度が上昇しており、関連を調べている。【舟津進】

【関連ニュース】
浜岡原発:差し止め訴訟で高裁が和解打診 中電は拒否
浜岡原発
浜岡原発:5号機、検査中に油漏れ /静岡
浜岡原発:5号機の定期検査を公開−−中部電力 /静岡
浜岡原発:MOX燃料の扱い、報道陣に訓練公開−−4号機 /静岡

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000143-mai-soci