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2008年11月05日(水) 21時48分

アジア諸国も一層重要な役割を期待 オバマ氏に産経新聞

 「私は覚えているわ。みんなが将来の夢として、弁護士やパイロット、医師になりたいとつづっている中で、彼は大統領になりたいって書いていた。本当になるなんてね」

 オバマ氏が少年時代の一時期を過ごしたインドネシア・ジャカルタでは5日、母校の小学校に旧友たちが集まり、思い出を語り合いながら「オバマ万歳!」と喜びの声を上げた。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めるタイのソムチャイ首相は、オバマ氏が東南アジアで過ごした経験をもつことを特に強調し、「これまでの東南アジアでの経験を踏まえ、米国がこの地域で一層重要な役割を果たすことを期待している」とコメントした。

 中国の胡錦濤国家主席は5日、オバマ氏に祝電を送り、米中関係のさらなる発展を求める考えを示した。国営新華社通信によると、胡主席は「新時代を迎え、あなたと一緒に努力して中国と米国の建設的な協力関係を新しい水準に高めたい」と訴えた。

 一方、テロ掃討作戦が続くアフガニスタンのカルザイ大統領は「米国は黒人初の大統領を選出し、米国と世界の新たな時代を切り開いていくことになった」と評価しながらも、米軍主導のテロとの戦いについて「一般市民も犠牲になるような攻撃は即刻中止されるべきだ」とくぎを刺した。

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