記事登録
2008年11月05日(水) 21時17分

<爆死証明書>被爆直後に警察確認の2通を展示公開 長崎毎日新聞

 長崎原爆資料館(長崎市)が保管する、被爆直後に被爆者の死亡を警察が確認した爆死証明書2通が5日、初めて展示公開された。同館の収蔵資料展の一環で、来年1月15日まで展示される。

 爆心地から約100メートルで陶器店を営んでいた松尾兼松さん(当時77歳)、マサさん(同54歳)夫妻の証明書で、縦13センチ、横15センチのわら半紙製。長崎署が1945年8月22日付で発行した。ガリ版で印刷され、名前などが手書きで記入されている。

 80年に遺族が市に寄贈したが、個人情報保護を理由に非公開とされていた。元小学校教諭の被爆者、山川剛さん(72)が松尾さんの遺族を探し出して意思を確認し、公開を求めていた。

【錦織祐一】

【関連ニュース】
原爆症認定:新基準でも未認定の2人を新たに認定 千葉
核廃絶:広島、長崎の被爆者、国連で悲惨な体験談語る
長崎原爆平和祈念館:03年開館から入館者50万人突破
ノーベル化学賞:「本当にうれしい」長崎の親族らも喜ぶ
広島 ・長崎でおきたこと/4止 原爆の仕組み

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000129-mai-soci