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2008年11月05日(水) 21時16分

田母神氏、懲戒審理経ず退職に=「議論したい」に「必要ない」−防衛省時事通信

 アジア諸国への侵略を正当化する内容の論文を発表し更迭された田母神俊雄前航空幕僚長(60)=元空将、3日付で定年退職=が、退職が発令される前に「懲戒に当たるかどうか議論したい」と防衛省側に伝えていたことが5日、分かった。田母神氏は懲戒処分に関する審理を経ずに定年退職を適用されたが、同省は「論文に問題があるのは明らか。審理には長期間かかり、必要ないと判断した」と説明している。
 田母神氏は「日本が侵略国家だったとはぬれぎぬだ」などと、1995年の村山富市首相(当時)の談話など政府見解と異なる内容の論文を発表。発覚した10月31日のうちに解任され、今月3日に空将の「60歳定年」をさかのぼって適用された。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000228-jij-soci