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2008年11月05日(水) 21時04分

<防衛医大汚職>教授、家賃も払わせる 贈収賄で2人起訴毎日新聞

 防衛医科大学校などへの眼科医療機器納入を巡る汚職事件で、防衛医大教授で大学校病院眼科部長、西川真平容疑者(49)が、ヤマト樹脂光学(東京都千代田区、破産手続き中)社長、久保村広子容疑者(74)=別の贈賄罪で起訴=にマンションの家賃約460万円を支払わせていたことが分かった。

 東京地検は5日、西川容疑者が久保村容疑者から受け取った現金260万円と家賃肩代わり分をわいろと認定し、2人を贈収賄罪で起訴した。ヤマト社を巡る一連の捜査は終結する。

 起訴状によると、西川被告は05〜07年、計20回にわたって、埼玉県所沢市の自宅とは別に借りた都内のマンションの家賃(管理費含む)を久保村被告に提供させた。このマンションには家族と住んでいたという。また、同時期に学内の教授室で計4回、現金計260万円を受け取った。2人は起訴事実を認めているという。【安高晋】

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