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2008年11月05日(水) 21時03分

女性進出の道険しく=副大統領誕生ならず−米時事通信

 【ワシントン5日時事】4日投票の米大統領選で、共和党候補のマケイン上院議員が敗北したことにより、ペイリン・アラスカ州知事による初の女性副大統領誕生の期待も夢としぼんだ。今回の大統領選では、ヒラリー・クリントン上院議員が民主党予備選の本命候補だったこともあり、女性のホワイトハウス入りの可能性に注目が集まったが、実現しなかった。
 民主党の予備選では、クリントン氏が満を持して出馬。パンツスーツに身を固め、女性らしさを前面に出すのを避けて経歴のアピールに徹した。しかし、苦戦していた選挙戦中に支持者の激励に涙ぐんだことをやり玉に挙げられるなど、「ジェンダー(性差)」は常に同氏につきまとった。
 一方のペイリン氏は、クリントン氏とはあらゆる面で対照的な女性候補だった。ファッションや立ち居振る舞いで自らの「女性らしさ」を強調することをいとわず、奔放な発言で男女を超えてファンをつくった。しかし、知識や経験不足の懸念を払しょくできず、クリントン氏を支持した女性票を奪うには至らなかった。 

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