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2008年11月05日(水) 15時01分

サッカー:J1 トリニータ「財政支援が実った」 知事、表彰に前向きな姿勢 /大分毎日新聞

 サッカーのヤマザキナビスコ杯で1日、初優勝した大分トリニータ。広瀬勝貞知事も4日の定例会見で「県の意気が揚がり、県民に大きな充実感を与えてくれた。心からお祝いを述べたい」と語るなど、週が明けても祝賀ムードが続いた。一方で、トリニータの元スポンサーだった音楽プロデューサー、小室哲哉容疑者が4日逮捕され、トリニータがらみでなにかと話題の多い一日となった。【梅山崇、中島京】
 広瀬知事は、会見で「国体の天皇杯獲得、障害者スポーツ大会のメダルラッシュのさ中の優勝で、税金による財政支援までしたことが実った」と振り返った。
 3冠を目指してリーグ戦、天皇杯でも熱戦を展開中のため、県からのアクションについて知事は「余計な気を使わせないよう、全部終わってから」。街頭パレードは「終了時の雰囲気次第」としながらも、県としての表彰は「県民にこれだけ大きな感動を与えてくれたんだから検討する」と前向きな姿勢を見せた。
 トリニータを巡っては、小室哲哉容疑者逮捕も話題に。スポンサーだった小室容疑者の関連会社がスポンサー料を滞納したため、チームを運営する大分フットボールクラブが経営難になり、県が県文化スポーツ財団を通じ2億円を融資した。異例の融資だったが、広瀬知事は「県民の望むトリニータ存続にはやむを得なかった。融資しなければ頂点に立つこともなかった」と振り返った。
 トリニータはJ1リーグ戦では現在4位で、1位の鹿島アントラーズ、2位の名古屋グランパスとの対戦を含む残り4試合が九石ドームなどであり、優勝の可能性がある。5日は天皇杯4回戦でサガン鳥栖と対戦する。大分フットボールクラブの溝畑宏社長は「天皇杯、リーグ戦でも優勝を目指す。支援と協力をお願いします」とコメントしている。

11月5日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000193-mailo-l44