2008年11月05日(水) 21時04分

モジラ、Firefox 3.1の“ポルノ・モード”詳細を公開──開発テスト版に実装（Computerworld.jp）

　Firefox 3.1の開発を担当しているイーサン・アガーリ(Ehsan Akhgari)氏は、自身の11月4日付けの ブログ（英文） で、Firefox 3.1の最新版テスト・ビルドに“Private Browsing”と呼ばれる動作モードを追加することを公表した。同氏は、新機能の開発を担当する主任プログラマーだ。

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　アガーリ氏が明らかにしたPrivate Browsingモードの概要によると、Private Browsingモードに入っている限り、FirefoxはアクセスしたURLや実行するよう指示された作業の痕跡を一切保存しない。また、ブラウザの履歴や検索の履歴、ダウンロードの履歴、フォームの履歴を記録せず、クッキーやテンポラリー・ファイルも保存しない。ただし、ダウンロード保存したファイルやブックマークしたページは保存される。

　ユーザーがPrivate Browsingモードに切り替えると、現在開いているタブをすべて記憶したうえで閉じ、新たなウィンドウ（画面参照）が起動する。ここで閉じたタブは、Private Browsingモードを終了すると復元される。Private Browsingモードの実行中は、タイトル・バーに小さく「(Private Browsing)」と表示されるだけで、そのほかには見た目に目立った変化はない。「Private Browsingモードを必要とするような場面で、画面に“プライベート・モード”と大きく表示され、通りすがりの同僚に見られてしまうのは嫌だろう」（アガーリ氏）。

　Mozillaは8週間ほど前に、別名“ポルノ・モード”とも呼ばれるプライバシー・モードをFirefox 3.1に搭載するという決定を下した。これは、他のブラウザ・ベンダーが同様の機能を追加していることへの対抗という意味合いが強かった。Mozillaがこの決定を下す2週間ほど前には、Googleが同様の「Incognito（匿名）」モードを搭載した「Chrome」ブラウザをリリースしている。またMicrosoftのInternet Explorer 8にも、「InPrivate」と呼ばれるプライベート・ブラウジング機能が搭載される予定だ。

　なお、Private Browsingモードは、 Mozillaのサイト（英文） からBeta 2のプレリリース版（毎晩更新されるNightly Build版）をダウンロードすればすぐにテストすることが可能だ。

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)

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