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2008年11月05日(水) 13時33分

『Windows 7』が早くもファイル共有ネットワークに流出japan.internet.com

Microsoft は、同社主催の開発者向け年次イベント『Professional Developers Conference (PDC) 2008』(10月30日閉幕) において、参加者に『Windows 7』のプレベータ版を配布したばかりだが、早くも同版が流出している。

今では、複数の『BitTorrent』サイトを通じ、PDC の参加者が受け取った版の複製物を誰でもダウンロードできる状態にある。もちろん、PDC 参加者のように160GB の無料外付けハードディスク ドライブを手にすることはできないが。

Windows 7 は、『Windows Vista』で明らかになった問題に対処する、いわば遅ればせながらの「修正版」だ。Windows Vista では、性能不足、ユーザー アカウント制御機能の不備などの厄介な問題、ドライバ対応の整備遅れといった課題が明らかになっている。

Microsoft は、Windows Vista の販売実績が合計でおよそ1億8000万本に達したと主張し、売れ行きは好調だとして体裁を保とうとしているが、同社 CEO (最高経営責任者) の Steve Ballmer 氏は最近、Windows 7 を「Windows Vista の改良版」と表現した。つまり、Windows 7 は低迷する Windows Vista に取って代わるものということだ。

Windows Vista の一般消費者向け出荷が始まったのは2007年1月で、公式には、Windows 7 の出荷がそのおよそ3年後、すなわち2010年1月前後になるという予定があるだけだ。しかし、ある情報筋が9月、取材に対して語ったところによれば、Microsoft は Windows 7 の RTM (製造工程向け出荷) 版について、2009年6月のリリースを目指しているという。

以前、『Windows Vista Service Pack (SP) 1』や『Windows XP SP3』のプレリリース版といった、Microsoft 製品のコードがファイル共有ネットワークに流出した際と同様に、今回も同社はユーザーに対し、Microsoft の管理下にないサイトからダウンロードしないよう警告を発した。

Microsoft の広報担当者は取材に対し、Eメールで次のような回答を寄せた。「当社は Windows 7 のコードを一般に公開しておらず、一般消費者や企業が正規ではないサイトからソフトウェア (取り扱い方法を含む) をダウンロードすることは、各自の環境に危険を及ぼしかねないため、注意して欲しい」

【関連キーワード】
Windows 7 | 2009年6月のリリース | Windows Vista Service Pack (SP) 1
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