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2008年11月04日(火) 09時34分

小室哲哉氏 5億円詐欺容疑で逮捕へデイリースポーツ

 すでに所有していない楽曲の著作権を譲渡すると偽り、兵庫県芦屋市の投資家の男性から5億円をだまし取ったとして、大阪地検特捜部は3日、音楽プロデューサーの小室哲哉氏(49)を詐欺容疑で4日に逮捕する方針を固めた。自ら参加したユニット「globe」で1998年にレコード大賞を受賞。trf、安室奈美恵、華原朋美らに楽曲を提供してきた大物プロデューサーは信じられない転落人生を歩むことになってしまった。
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 小室氏は近年、事業の失敗や前妻との離婚の慰謝料支払いで多額の借金を抱えていたという。特捜部は著作権譲渡に関与した会社役員らからも事情を聴く。
 関係者によると、小室氏らは2006年8月、806曲分の著作権を所有しているかのように偽り、10億円で売却する契約を兵庫県芦屋市の投資家男性と締結。同月、代金の一部として5億円を受領し、だまし取った疑いが持たれている。
 806曲の大半は小室氏が作詞作曲したものだが、著作権を譲渡する権限はなかったという。
 (1)小室氏は借金のカタに、レコード会社や芸能プロダクションに多くの著作権を預けていた
 (2)小室氏は離婚した前妻に分割払いするはずだった慰謝料を支払わず、前妻から訴えられ、裁判所から著作権の差し押さえも受けていた…などが理由だ。
 契約をめぐり、小室氏は07年10月、5億円の返還債務が存在しないことの確認などを求め提訴。投資家はことし2月、返還などを求めて反訴した。訴訟はことし7月、小室氏が投資家に解決金として6億円を支払うことで和解が成立。しかし、解決金は期日までに支払われず、投資家が小室氏を大阪地検に告訴したという。
 デイリースポーツ紙の取材に対し、投資家は「その件はノーコメントです」。民事訴訟を担当した小室氏側の弁護人も取材に対し「何も答えられない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000001-dal-ent