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2008年11月04日(火) 02時31分

<北極圏環境調査>犬ぞりサポーターを募集 大阪の探検家毎日新聞

 犬ぞりに乗って北極圏の環境調査を進めている大阪府高槻市の探検家、山崎哲秀さん(41)が、そりを引く「グリーンランド犬」14頭の飼育費を寄付してくれるサポーターを募集している。お気に入り1頭のサポートでも14頭全体でも可能で、金額は問わない。山崎さんは「犬への興味を通じて北極の環境にも関心を持ってもらえたら」と話している。

 山崎さんは06年から10年計画で毎年秋から春にグリーンランド、カナダなどの北極圏で大気や海水、雪などのデータやサンプルを採取。現地住民の話も聞きながら、北海道大学の共同研究者らと氷減少メカニズムの分析などの調査をしている。08年は11月中旬に現地入りし、09年5月までカナダ北極圏の海氷上を約3000キロメートル走る。

 スノーモービルは大気サンプルに排ガスの成分が混ざる。このため、環境負荷が少なく重量も軽い犬ぞりを使う。犬はカナダ北極圏にあるコーンウォリス島の街レゾリュートの業者に預けているが、飼育費が年1頭20万円ほどかかり予算を圧迫している。

 14頭は個性豊か。山崎さんは「サポーターの方にはメールマガジン『北極通信』を送るほか、個別の質問にも回答するなどできる限りの対応をしたい」と話している。

 問い合わせはメール(avangnaq@gaia.eonet.ne.jp)で。1頭ごとのプロフィルは山崎さんのホームページ(http://www.eonet.ne.jp/〜avangnaq/dogs_01.html)に載っている。【福田隆】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000009-mai-soci