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2008年11月04日(火) 22時35分

冷凍食品検査協会の証明書偽造、新たに19件の不適切処理読売新聞

 厚生労働省の登録検査機関である財団法人「日本冷凍食品検査協会」(本部・東京都港区)で輸入品の安全性を保証する証明書が偽造されていた問題で、同省は4日、新たに偽造など19件の不適切な処理が見つかったと発表した。

 同協会の東京検査所では今年9月、輸入業者が自主的に依頼した食器やおもちゃの品質検査で、担当者が証明書19件を偽造していたことが発覚。うち1件は成分が食品衛生法に違反していたことが明らかになっている。

 これを受け、厚労省が2006年4月〜08年9月の発行済み証明書を調べたところ、試験をせずに発行したケースが3件、試験終了前に発行したものが11件、証明書発行後に所定の手続きをせずにデータなどを訂正した事務処理が5件見つかった。

 いずれも同じ担当課長(今年5月で依願退職)が処理したもので、合計38件に上った。厚労省は同協会に改善を指導し、1か月以内に結果を報告するよう求めた。同協会では「再発防止策を検討する」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000058-yom-soci