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2008年11月04日(火) 22時24分

<米大統領選>父方故郷ケニアはオバマ氏応援一色毎日新聞

 【キスム(ケニア西部)高尾具成】米大統領選の投票を迎え、民主党候補バラク・オバマ上院議員の父の故郷に近いケニア西部キスム周辺は、オバマ氏の応援一色で沸いている。地元紙は連日、オバマ氏を1面に写真付きで報じ、Tシャツやポスターなどオバマ氏関連商品の売れ行きも好調だ。

 街角では、店頭や「マタトゥ」と呼ばれる乗り合いタクシーにオバマ氏の肖像が張られた。キスム中心部のブティックでは、オバマ氏の名前や顔をプリントしたTシャツ2000枚が2カ月でほぼ完売。店員のドナ・オティエノさん(25)は「ケニアだけでなく世界が待ち望んでいるわ」と笑みをこぼした。

 一方、亡き父バラク・フセイン・オバマ氏(1936〜82年)の故郷ニャンゴマ村の親族らは、世界からの大勢の報道陣への対応に苦慮。警察官が24時間態勢で警備にあたっている。

 村はキスムから西へ約60キロ。オバマ氏の義理の祖母サラ・オニャンゴ・フセイン・オバマさん(86)宅は、大統領選の投票を前に鉄柵が設けられた。現在、地元警察が三つのテントを張り、米国の民間警備会社も詰めている。

 サラさんは先月末からマスコミの取材が続き、親族の一人は毎日新聞の電話取材に、「(サラさんは)少し疲れ気味だが選挙結果の中継を楽しみにしている」と話した。村には電気はなく、自宅屋根に設置されている太陽光発電の蓄電で選挙結果を見る予定だという。叔父のセイド・オバマさん(41)は「民族や宗教対立を克服できるリーダーに」と結果を待ち望んでいる。

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