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2008年11月04日(火) 22時12分

<インサイダー>元社員に課徴金2079万円を勧告毎日新聞

 証券取引等監視委員会は4日、東証マザーズ上場のシステム管理・保守会社「いい生活」(東京都港区)の社員=4日付で懲戒解雇=に金融商品取引法違反(インサイダー取引)容疑で課徴金2079万円を科すよう金融庁に勧告した。インサイダー取引での個人への課徴金では過去最高。

 調べでは、売上予想値の算出を担当していた社員は、07年3月期と08年3月期の業績予想が下方修正されるとの未公表情報をそれぞれ知り、07年1月と同10月、自社株計720株を約1億218万円で売り抜けた疑い。

 業績予想の下方修正公表の翌日の終値と売却額の差額が課徴金額。社員は空売りもしていたが、得た利益は課徴金の額より少ないとみられる。友人ら3人の口座を使って携帯電話から発注していた。【堀文彦】

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