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2008年11月04日(火) 22時10分

<振り込め詐欺>注意受けても2割振込み…撲滅月間の10月毎日新聞

 振り込め詐欺の特別警戒期間中の10月、東京都内の現金自動受払機(ATM)と窓口で発生した被害のうち約2割が、警察官や金融機関職員から注意を受けた末の振り込みだったことが警視庁の調べで分かった。認知件数は前年同期比約45%減の197件と減ったが、肉親の情につけ込む犯罪を抑止することの難しさが改めて浮き彫りになった。

 警視庁は10月を「撲滅月間」と定め、過去に事件の舞台となったATM周辺で機動隊員らが高齢者への声かけを継続してきた。ATMと窓口で詐取金を振り込んだ152件の被害の約2割が警察官や職員に「振り込め詐欺では」と声をかけられていた。その際、被害者は「自分で使うお金だ」「子供が大変なんだ」などと制止を振り切ったといい、銀行を変えて振り込んだケースも3件あったという。

 また、オレオレ詐欺被害者のうち60歳以上が9割で、そのうち8割が女性だったことも判明した。

 この間、被害者がATM前で携帯電話を通じて操作を指示される還付金詐欺は6件。前年同期比95%減で、かなり効果を発揮したとみられる。【杉本修作】

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