記事登録
2008年11月04日(火) 21時53分

社保庁ヤミ専従は「背任罪」、厚労相直属調査委が見解読売新聞

 社会保険庁の職員が無許可で違法な労働組合の専従活動(ヤミ専従)をしていた問題で、舛添厚生労働相直属の「服務違反調査委員会」(委員長=水嶋利夫・新日本有限責任監査法人前理事長)は4日、関係した職員ら41人について、国に損害をかけており、背任罪に当たるとの見解を明らかにした。

 舛添厚労相が今後、該当者を刑事告発するかどうか検討するが、給与返納などで財産的損害はほぼ回復しているという。水嶋委員長は同日の記者会見で、「慎重に検討して判断すべきだ」と述べた。

 ヤミ専従に関しては、これまで社保庁の調査で30人が確認されていた。しかし、「調査が不十分」との批判を受けて今年7月、同調査委が設置された。対象者や期間を拡大して調べたところ、新たに4人のヤミ専従が判明し、計34人となった。このうち公訴時効(5年)が経過していない16人と、その給与支払いに関与した25人の計41人について、報告書で背任罪の構成要件に該当する可能性があるとした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000055-yom-soci