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2008年11月04日(火) 21時50分

<柏崎原発>7号機は新耐震指針クリア毎日新聞

 東京電力は4日、新潟県中越沖地震で被災し、停止中の柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の耐震補強工事を終えたと発表した。また、国の新耐震指針を受けて引き上げた新たな揺れの想定でも原子炉建屋や主要機器の耐震安全性は確保できるとの評価結果を国の検討会に報告した。他の1〜6号機の補強終了の見通しは立っていない。

 東電は、この地震を受け、耐震設計の基準となる原発直下の岩盤での揺れの想定を建設時の最大5倍の2300ガル(ガルは揺れの単位)に引き上げた。その上で、耐震評価をしたところ、配管類は支持金具を補強した効果で新基準を満たし、制御棒の原子炉挿入も問題ないことを確認したという。

 一方、経済産業省原子力安全・保安院は同日、現在外されている燃料を取り付ける7号機での動作試験着手を「安全上、問題ない」とする報告書案を検討会に報告した。

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