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2008年11月04日(火) 21時40分

【米大統領選】投票始まる 日本時間5日昼にも大勢判明産経新聞

 【ワシントン=山本秀也】米大統領選の投票が4日朝(日本時間同夜)、メーン州など東部諸州から順次始まった。黒人初の大統領をめざす民主党のオバマ上院議員(47)が、深刻な金融危機を背景に支持を広げ、共和党のマケイン上院議員(72)が追う展開のまま選挙戦を終えた。政治刷新への関心を反映して、高い投票率が予想される。開票が順調に進めば、4日深夜(日本時間5日昼)にも大勢が判明する見通しだ。

 3日公表された主な世論調査では、オバマ氏が支持率50〜53%で、マケイン氏を7〜9ポイント程度リードしている。過半数の有権者が「経済問題」を最重視する状況はオバマ氏に追い風とみられる半面、黒人候補の得票率が事前の予測を下回る政治現象(いわゆる「ブラッドリー効果」)の影響がどこまで表れるか注目される。

 投票は東部で4日午後8時(同5日午前10時)前後に締め切られ、即日開票に移る。バージニア、フロリダなど激戦州での勝敗が、当落の鍵を握る。投票前日の3日には、両陣営とも激戦州を集中的に遊説して支持を訴えた。

 大半の州で導入されている期日前投票には、3日午後の集計で、少なくとも2440万人が参加し、有権者の高い関心を裏付けた。

 オバマ氏は4日夜、地元のイリノイ州シカゴで大規模な集会を開き、選挙の結果を支持者に報告する。マケイン氏は、やはり地元のアリゾナ州フェニックスで、選挙結果を受けた米メディアとの会見などを予定している。

 一方、大統領選と同時に実施される上下両院選挙では、民主党が過半数を獲得する勢いだ。民主党は、クリントン政権初期の1993〜94年の間、政権と議会をともに支配していた。

 現職のブッシュ大統領は、大統領選の当日、公の場での活動を控えるとしている。同大統領は支持率が27%(FOXテレビ調べ)と低迷し、共和党政権の継続を訴えるマケイン氏まで「ブッシュ大統領の経済政策は誤り」「自分は現大統領と違う」と公言する状況となっていた。

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