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2008年11月04日(火) 21時40分

シアン公表遅れ「社内の体制不備」 伊藤ハム社長が謝罪産経新聞

 伊藤ハム東京工場(千葉県柏市)の井戸水から基準値を超えるシアン化合物が検出された問題で、同社の河西力社長は4日、記者会見を行い、「お客さま、取引先、関係者に迷惑をかけ、深くおわび申し上げます」と謝罪した。公表まで1カ月以上かかった原因については「社内の連絡体制の不備」と強調した。

 伊藤ハムは同日、問題の原因を検証するため、学識経験者らで構成する調査対策委員会(委員長・藤巻正生東大名誉教授)を設置。第1回目の会合を開き、委員会に対して問題の経緯を説明した。その後、委員会の報告会という形で、河西社長や藤巻委員長らが記者会見した。

 河西社長は、会社上層部が報告を受けたのは、初めに検出された今年9月中旬から約1カ月後としたうえで、報告が遅れた原因を「(社内の)危機管理マニュアル(順守)が実現していなかった」と説明した。

 調査対策委員会は科学的調査を行い、原因を報告する方針という。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000577-san-soci