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2008年11月04日(火) 21時40分

【米大統領選】「いまこそ変化のときだ」 オバマ上院議員演説要旨 産経新聞

 米国を変えるまであと1日となった。明日、みなさんは中流階級のために投資する政策、新しい仕事を生み出す政策、経済成長をもたらす政策を選ぶことができる。

 明日、みなさんは選挙に勝つためだけに国を分断するような政治の終わりを告げることができる。

 明日、歴史の決定的な瞬間において、みなさん一人一人が、この国が必要としている変化をもたらすことができる。

 2年近く前の冬のまっただ中、イリノイ州スプリングフィールドの旧州議会議事堂で、この旅を始めた。資金も支持も多くはなかったが、米国民が新しい指導者、新しい政治に飢えていると確信した。

 いまこそ変化のときだ。私が大統領選に立候補しているのはそのためだ。

 マケイン上院議員はこの国のために立派に尽くしてきた。しかし、この選挙の中心的課題である経済をめぐって、マケイン氏はブッシュ大統領をあらゆる面で支持してきたのは明白だ。3回の討論会でも、マケイン氏は経済問題では、ブッシュ大統領との違いを示すことはできなかった。

 私は日々働いている米国民の95%に減税したい。年収25万ドル(約2500万円)以下なら、一銭も税金が上がることはない。

 毎月イラクで100億ドルを使うのをやめるときだ。大統領として、この戦争を終わらせる。ウサマ・ビンラーディン容疑者と国際テロ組織アルカーイダとの戦いを終わらせる。私はこの国を防衛するのに躊躇(ちゅうちょ)することはしない。

 私はそれらが簡単であるかのように見せかけはしない。意見の違いを調整し、結束していく必要がある。われわれは1つの国家なのだ。みなが誇りを持っており、愛国者だ。戦闘任務についている者たちは、赤の米国、青の米国のために尽くしているのではない。彼らは米国のために尽くしているのだ。

 冷笑的になる人もいれば、政治にうんざりする人もいるだろう。しかし、変化をもたらす私の能力を信じるだけでなく、あなた自身を信じてほしい。ともに変化をもたらそうではないか。

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