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2008年11月04日(火) 21時40分

【米大統領選】「私はあきらめない」 マケイン上院議員演説要旨産経新聞

 私が大統領に選ばれたら、就任初日から最後までワシントンを刷新し、米国を新たな方向に導くために戦う。準備はできている。

 勤労世帯や事業者向けに減税し、雇用を創出する。オバマ上院議員の大規模な新増税は雇用を減らし、悪い経済を一段と悪化させる。われわれには、増税を伴う財政支出策ではなく、雇用増と成長を促進する経済政策が必要だ。

 私はウォール街とワシントンによる行き過ぎた行為で打撃を受けた勤労者を大事にする。私には、住宅の価値を上げ、人々が持ち家に住み続けることができる住宅市場回復の計画がある。それこそがアメリカン・ドリームだ。

 私は、米国を嫌う国々から石油を買うために年間7000億ドルを費やすことをやめる。風力・太陽光、ハイブリッド自動車、安全な原子力発電、クリーン石炭技術を普及させ、より低コストのエネルギーで数百万人の新たな雇用を創出する。海底採掘も始める。

 数週間前、「配管工のジョー(オハイオ州のジョー・ワーゼルバッカー氏)」にオバマ氏は、富を周りに分配したいと言った。

 われわれは富と雇用を創出したい。だが、それが政府に渡り、ある集団から別の集団に持っていかれるのはまっぴらだ。他の国々で試みられたことだが、うまくいかなかった。

 オバマ氏は富を分配するために、私は富をもっと創出するために出馬している。これこそが私とオバマ氏の根本的な違いなのだ。

 私が大統領になったら、イラクとアフガニスタンで勝利して、わが軍を勝利と名誉とともに帰国させる。

 友よ。米国は偉大な国家だが、将来を決定づける重大な国家的危機にある。われわれは世界経済を主導できるか。わが軍は世界最強を維持できるか。子供、孫たちの未来はより輝いているだろうか。

 私の答えは、「イエス」だ。私は戦いを選ぶ。希望を捨てるな、強くなれ。勇気を持て。立ち上がれ。わが国を敵から守るために。米国には戦うべき価値がある。私はあきらめない。歴史をつくるのだ。

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