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2008年11月04日(火) 21時24分

<GDP>ほぼゼロ成長と予測 民間機関毎日新聞

 内閣府が17日に発表する08年7〜9月期国内総生産(GDP)速報値について、主な民間調査機関の予測がまとまった。海外経済の悪化による輸出減などで、物価変動の影響を除いた実質成長率の予測の平均は前期比0.0%増(年率換算0.2%増)と、ほぼゼロ成長を見込む。日本経済はけん引役不在で景気低迷が続き、10〜12月期には再びマイナス成長の可能性もある。GDP公表で景気後退長期化の予想がさらに増えそうだ。

 物価変動の影響を含み、生活実感に近い名目GDP成長率の予測の平均は前期比0.3%減(年率1.4%減)で、2四半期連続の減少を見込む。

 世界経済の低迷を受けて輸出の減速が鮮明となるほか、企業収益の悪化と先行き不透明感から設備投資も3四半期連続の減少を見込む。個人消費は、猛暑と北京五輪のプラス効果はあったが、物価上昇や賃金の伸び悩みなど雇用・所得環境は悪化しており、横ばい圏内で低迷が続くとみられている。【尾村洋介】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000120-mai-bus_all