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2008年11月04日(火) 10時33分

Tシャツ姿、うっすら涙 背中丸め、わずかに苦笑中国新聞

 数々のミリオンセラー曲を手掛けた“天才”ミュージシャンの目にうっすら涙が浮かんでいた。四日朝、詐欺容疑で大阪地検の取り調べが始まった音楽プロデューサー小室哲哉こむろ・てつや容疑者(49)。背中を丸めて力なく下を向き、一斉に光るフラッシュに少し苦笑したような表情を浮かべ、大阪地検の庁舎へ。一時代を築いた面影は見られなかった。

 小室容疑者は、白のTシャツに黒のパーカ姿。午前七時五十分ごろ、大阪市内のホテルからワンボックス車に乗り込み、地検係官に両脇を挟まれるように後部座席に座った。やつれた様子で、目にはうっすら涙も。さかんに髪をいじり、悔しそうに唇をかんだ。

 約二十分後、百人以上の報道陣が集まり、ヘリコプターのごう音が鳴り響くなか大阪地検に到着。一斉にフラッシュが光り、報道陣が車に駆け寄ると、小室容疑者は垂れた前髪越しに軽く左右を見回し、口元を少しだけ緩めた。

【写真説明】<左>大阪地検に向かう小室哲哉容疑者=4日午前8時9分、大阪市北区<右>大勢の報道陣に囲まれ、大阪地検に入る小室哲哉容疑者(車内奥)を乗せた車両=4日午前8時10分、大阪市福島区

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811040149.html