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2008年11月04日(火) 08時26分

小室容疑者を取り調べ 5億円詐取容疑で大阪地検特捜部中国新聞

 数々のヒット曲で一九九〇年代の日本音楽シーンを席巻した小室哲哉こむろ・てつや音楽プロデューサー(49)が、所有していない著作権を譲渡すると偽って兵庫県内の投資家から五億円をだまし取った疑いが強まり、大阪地検特捜部は四日、詐欺容疑で取り調べを始めた。東京都港区の自宅マンションも捜索。

 近年は事業の失敗や離婚の慰謝料支払いで多額の借金を抱えていたという。特捜部は著作権譲渡に関与した会社役員らからも事情を聴く。

 関係者によると、小室プロデューサーらは二〇〇六年八月、八百六曲分の著作権を所有しているかのように偽り、十億円で売却する契約を兵庫県芦屋市の投資家男性と締結。同月、代金の一部として五億円を受領し、だまし取った疑いが持たれている。

 八百六曲の大半は小室プロデューサーが作詞作曲したものだが、著作権を譲渡する権限はなかったという。

 契約をめぐり、小室プロデューサーは〇七年十月、五億円の返還債務が存在しないことの確認などを求め提訴。投資家はことし二月、返還などを求めて反訴した。

 訴訟はことし七月、小室プロデューサーが投資家に解決金として六億円を支払うことで和解が成立。しかし、解決金は期日までに支払われず、投資家が小室プロデューサーを大阪地検に告訴したという。

 小室プロデューサーは一九八四年、バンド「TMネットワーク」でデビュー。九〇年代には、音楽プロデューサーとして、安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」など百万枚以上のCDを売り上げるミリオンセラーを連発した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811040068.html