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2008年11月04日(火) 22時42分

期限迫り詐取計画か=5億、ほぼ全額返済に充当−事業失敗で巨額負債・小室容疑者時事通信

 音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)らが著作権売却をめぐり5億円を詐取したとされる事件で、同容疑者が被害者の兵庫県の投資家男性に接触した2006年8月ごろ、借入金の返済期限が迫っていたことが4日、大阪地検特捜部の調べで分かった。特捜部は、返済手段に窮した小室容疑者がうその売却話で金を捻出(ねんしゅつ)した疑いもあるとみて調べる。
 調べなどによると、男性は806曲分の著作権の代金10億円のうち5億円を、同年8月9日と29日の2回に分け、小室容疑者の関連会社「トライバルキックス」監査役木村隆容疑者(56)が社長を務める別の広告会社に送金した。
 この5億円は、いったん広告会社からトライバル社の口座に振り込まれたが、同月31日、1億5000万円が木村容疑者からの借入金返済に、残りのほぼ全額が別の企業への返済などにそれぞれ充てられた。
 木村容疑者は逮捕前、取材に対し「04年ごろ、(小室容疑者側に)金を貸した」と話していた。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000229-jij-soci