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2008年11月04日(火) 12時54分

「著作権すべて僕に」=小室容疑者、自ら虚偽述べ交渉時事通信

 「806曲の著作権はすべて僕にあります」「過去の作品フルセットになってることに価値が出るんです」。逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)は、自らうその話を口にして知人男性と交渉し、5億円をだまし取ったとされる。
 大阪地検の発表によると、小室容疑者は2006年7月30日、東京都港区内のホテルで男性と交渉した。「JASRAC(日本音楽著作権協会)に登録してある806曲の作品の著作権はすべて僕にありますから、10億円で買っていただきたい」と持ち掛けた。
 実際には、著作権は音楽出版社に譲渡されていた。「僕は音楽出版社から完全にインディペンデント(独立)していますから、過去の曲の著作権は全部、僕の手元に残しておく契約になっています」「バラバラではなくて806曲がフルセットになっていることに意味があるし、価値が出るんですよ」。小室容疑者はこう続けた。
 同年8月7日にも、同じホテルに。「806曲については全部僕に著作権があります」と繰り返し、「10億円の売買代金の中から、先に5億円を支払っていただきたいんです」と要請した。
 男性は2日後に1億5000万円、同月29日に3億5000万円を小室容疑者側の銀行口座に振り込んだという。 

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