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2008年11月03日(月) 06時03分

小泉ジュニア、ヘア論争勃発!!親戚の慎太郎知事「この髪型でいいのか」スポーツ報知

 「その髪形でいいのか!?」—。東京都の石原慎太郎知事(76)が、小泉純一郎元首相の次男で後継者の進次郎氏(27)のヘアスタイルに疑問を投げかけた。前髪ともみあげを伸ばす進次郎氏のヘアスタイルは、イマドキの若者風ではあるが、政治家としては異色。賛否の声もあがっており、進次郎氏は今後、政治活動だけではなく髪形の行方でも注目を集めそうだ。

 石原家と小泉家、実は親せき関係にある。というわけで、先月末に行われた共通の親類の結婚式に石原慎太郎夫妻と小泉純一郎親子が、そろって出席した。そこで慎太郎知事は進次郎氏の顔を見るなり、こう言い放ったという。「この髪形でいいのか」—。

 かつて弟の裕次郎氏とともに、若者のファッションに大きな影響を与えた知事。その髪形は「慎太郎カット」として一世を風靡(ふうび)した。当時の大人には、まゆをひそめられた太陽族の元祖。だが今度は逆に、いかにもイマドキの進次郎氏に苦言?を呈する役目となってしまったようだ。

 進次郎氏のヘアスタイルについて、東京・原宿のヘアサロン「PEEK—A—BOO(ピーク・ア・ブー)」の斎藤直樹さんは「トップを短めにして全体にレイヤーとシャギーを入れ、ワックスで動きをつけた若者スタイル」と説明。「ジャニーズのタレントが発端となり、10代後半〜20代に人気」という。斎藤さんは「今までの国会議員にはない髪形。新しい風としてよいのでは」と“進次郎カット”に太鼓判を押した。

 政策同様、政治家にとってイメージづくりは重要な仕事。髪形はその大きな部分を占める重要なアイテムだ。「同じ髪形をキープするため、週1回のペースで髪を切る政治家も多い」というのは政治評論家の有馬晴海氏。しかし、進次郎氏の髪形については「バカかと思った」と批判的だ。有馬氏によると進次郎氏は父親の小泉元首相から「(イメージを悪くしないために)髪を切れ」とアドバイスを受けたが、頑として応じなかったという。

 息子とはまた違った意味で独特の髪形を誇る小泉元首相は、昔から地元である神奈川県横須賀市内の自宅近くにある「中込美容店」に通う。先週も、ここで散髪したばかりだという。店主の中込照雄さん(68)によると、若いころの小泉氏は英国紳士をイメージした無難な髪形だった。

 だが、政治家の朝は早い。部会や委員会などに追われ、朝のセットがどうにも面倒になった小泉氏は、中込さんに相談。「これなら髪に水をつけるだけで大丈夫」「よし、それでいこう」というやりとりを経て誕生したのが、代名詞的存在となった「ライオンヘア」だ。小泉氏は月1回、長さを調節し、2か月に1度パーマをあてるという。

 進次郎氏も小学校高学年までは、中込さんの店で前髪を一直線に切る「ぼっちゃん刈り」にしていた。小泉氏の後継者となった進次郎氏だが、ライオンヘアを引き継ぐつもりはないようだ。「お父さんは、あの頭じゃないと誰だか分からなくなる。進ちゃん? 私が何か言うとプレッシャーになるから。あの髪形のままでいいでしょう」(中込さん)。

 賛否両論がある中、小泉氏の事務所では「完全にプライベートなことなので分かりません」と語るにとどまった。

 ◆橋下さんの場合 弁護士時代は「ややロン毛の茶髪にサングラス」姿だった大阪府の橋下知事。しかし、知事選出馬にあたり、選挙用顔写真撮影では一気にイメージチェンジ。茶髪を黒く染め、髪形も短く刈り込み「とっつぁん坊や」(橋下氏)風に変えた。眼鏡もメタルフレーム・無着色レンズのものに。テレビなどの言動で定着し、また売り物にもしていた“軽薄”なイメージを一掃させた橋下氏は、知事選で圧勝した。

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http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081103-OHT1T00053.htm