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2008年11月03日(月) 09時58分

三次でチンギス・ハーン展中国新聞

 謎に包まれたモンゴル帝国と、中国北方の遊牧民族の実像に迫る「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」が2日、三次市東酒屋町の奥田元宋・小由女美術館で始まった。

 黄金のマスクや、手すりが鹿角製で背もたれに龍(りゅう)が彫られた王座、チンギスが用いたと伝わる鞍(くら)、色彩豊かな民族衣装…。中国・内モンゴル自治区博物館が所蔵する宝飾品や生活用具、宗教的資料を中心に176点を展示している。

 展示は、紀元前からモンゴル帝国、明や清時代まで、2000年以上に及ぶ草原文化の歴史をたどる。美術館の渡辺憲司学芸員は「遊牧民族ならではの優れた動物表現などから、草原で生きた人々の文化を感じ取ってほしい」と呼び掛けている。来年1月11日まで。

【写真説明】龍が彫ってある王座(右奥)など貴重な資料が並ぶ「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811030066.html