記事登録
2008年11月03日(月) 21時30分

手塚治虫生誕80周年で記念シンポ 松本零士さんら思い出を語る産経新聞

 漫画家の手塚治虫さん(故人)の生誕から80周年を迎えた3日、手塚さんが青春時代を送った兵庫県宝塚市で、記念シンポジウム「手塚治虫を越えて未来を拓こう」が開かれた。「宇宙戦艦ヤマト」などで知られる漫画家の松本零士さんらが駆けつけ、手塚作品の魅力や漫画文化の将来についてプロの漫画家を目指す学生らと語り合った。

 手塚さんは5〜24歳の間を同市で過ごし、大阪帝大付属医学専門部(現大阪大医学部)在学中の昭和21年に漫画家デビュー。この日は、手塚さんをしのぶ約200人のファンが訪れた。

 シンポでは、松本さんがテレビアニメ「鉄腕アトム」の試写会用に映写機を貸し出したエピソードなどを、秘蔵写真や手塚さん直筆のイラストを交えて披露。学生らに「漫画は心で作り上げるもの。目的意識を持ち、夢を信じて描き続けて」とエールを送った。

 参加した宝塚造形芸術大4回生の松原和毅さん(25)は「松本先生のアドバイスに勇気づけられた。手塚作品のようなすばらしい漫画を描けるよう頑張りたい」と話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081103-00000547-san-soci