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2008年11月03日(月) 21時10分

<函館>五稜郭跡の「奉行所」復元工事を一般公開毎日新聞

 函館市が2010年夏の完成を目指して史跡五稜郭跡で進めている「箱館奉行所」の復元工事が3日、一般公開された。奉行所のシンボルで、太鼓を鳴らして時を知らせた高さ16.5メートルの太鼓やぐらが姿を現し、市民らが興味深げに眺めた。

 奉行所は江戸幕府の函館開港後の外交、北方警備の拠点として設けられた五稜郭の本陣として1864年に完成。明治維新時の「箱館戦争」の舞台となったが、開拓使本庁(札幌市)建設のための材木が必要になり1871年に壊された。

 市は1983年から復元のための調査を始め、06年7月に工事に着手。今年10月までに上棟の工事が終わり現在、瓦ぶきや外壁塗りを進めている。この日は屋根の防水用に施された「土居ぶき」の作業も公開。当時の文献や写真などに基づき忠実に復元を進めている様子が紹介された。【昆野淳】

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