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2008年11月03日(月) 20時40分

<航空幕僚長更迭>田母神空将が3日付けで定年退職毎日新聞

 防衛省は3日、歴史認識に関し政府見解に反する論文を公表して航空幕僚長から航空幕僚監部付に更迭された田母神俊雄空将(60)を、同日付で定年退職とする人事を発表した。政府は国会審議や外交に与える影響を最小限に食い止める方針で、論文発覚からわずか3日後の異例の退職人事は早期の「幕引き」が狙いとみられる。

 空幕長の定年は満62歳だが、空将としての定年は満60歳。田母神空将は更迭された時点で定年を過ぎている。このため同省は当初、自衛隊法45条に基づき11月末まで田母神空将の定年を延長。本人から辞職の意思確認や、論文について懲戒処分の対象になるかどうかを調べる方針だったが、空将が調査に応じなかったため、定年延長を打ち切る異例の形を取ったという。

 定年退職のため、退職金は満額支給されるとみられる。同省は「支給額は現在精査中だ」としている。【松尾良】

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