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2008年11月03日(月) 15時33分

「安易に銃、変わらず」 ハロウィーン悲劇で服部剛丈さんの母東京新聞

 米ハロウィーンのお祭りで仮装をして近所の家を訪れた12歳の少年が強盗と間違われ射殺された事件をめぐり、米国留学中だった長男剛丈(よしひろ)さんを16年前に同じような状況で亡くした服部美恵子さん(60)=名古屋市港区=は2日、中日新聞の取材に「安易に銃が使用される風潮が変わっていない」と、繰り返されたハロウィーンの悲劇に失望の色をにじませた。

 1992年10月、剛丈さんはハロウィーンパーティーの訪問先を誤り、不審者と間違えられて射殺された。事件後、両親らが銃規制を訴える活動をしてきた。

 「92、93年は規制への機運が出てきたが、大統領が代わる度に方針が変わる。ブッシュ大統領の下では運動がかなりやりにくく、国による銃規制はまず無理だという話を聞く」と美恵子さん。

 今回の事件で逮捕された男は、強盗に銃で撃たれた経験があるという。美恵子さんは「日ごろからの恐怖が犯行につながったのではないか。起きるべくして起きた事件だ」と銃社会の問題点を指摘する。

 (中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110390134933.html