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2008年11月02日(日) 12時28分

「有楽町で逢いましょう」 フランク永井さん死去読売新聞

 「有楽町で逢いましょう」「君恋し」など数々のヒットを飛ばした歌手、フランク永井(本名・永井清人=ながい・きよと)さんが10月27日、肺炎のため亡くなった。

 76歳だった。葬儀は近親者だけで済ませた。

 宮城県生まれ。20歳ごろから、米軍キャンプでジャズやポップスを歌い始めた。テレビののど自慢番組の出場がきっかけで、1955年にジャズ歌手として、「恋人よわれに帰れ」でデビューした。だが、すぐ歌謡曲に転向し、57年、「有楽町で逢いましょう」が大ヒットした。

 その後も「夜霧の第二国道」「夜霧に消えたチャコ」「霧子のタンゴ」「おまえに」などのヒット曲を連発。61年には昭和初期の流行歌「君恋し」を改めてヒットさせ、第3回レコード大賞を受賞した。NHKの紅白歌合戦には、26回連続出場を果たした。

 しかし85年10月、私生活のトラブルから、自殺を図った。一命は取り留めたものの脳障害を起こし、介護が必要な状態のまま、長くリハビリに励んでいた。71年に芸術祭優秀賞、芸術選奨文部大臣賞を受けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081102-00000008-yom-ent