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2008年11月02日(日) 00時00分

「広島」初登場の古文書公開中国新聞

 「広島」の地名が歴史上初めて登場する古文書が1日、広島市中区の広島城で始まった企画展「広島城と毛利氏の居城」で公開された。広島の名付け親とされる毛利輝元が2人の家臣に宛てた書状で、2通そろっての展示は初めてという。

 書状はともに、1589年に始まった広島城の築造に際し、心構えを説く内容。ともに「廣嶋之堀普請」などと記され、7月17日付となっている。萩博物館(萩市)と、家臣の1人の子孫に当たる個人が1通ずつ所蔵している。会場では、広島の地名の由来について、毛利氏の祖先の大江広元の「広」と、築城の場所選定で功績のあった家臣、福島元長の「島」にちなんだ—などとの諸説を紹介。来館者たちは興味深そうに見入っていた。9日午前9時50分からは、広島市西区の区民文化センターで、城郭シンポジウム「毛利氏時代の広島城を考える」も開く。大人360円、小人180円で、12月14日までの会期中は無休。広島城=電話082(221)7512。

【写真説明】広島城の企画展で公開されている「広島」が記された2通の書状

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811020028.html