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2008年11月02日(日) 00時00分

大地震に備え防災センター中国新聞

 山口県周防大島町久賀に1日、県大島防災センターがオープンした。地震の擬似体験装置があるほか、災害時は対策本部として機能する。同町は30年以内に50—70%の確率で起きるとされる東南海・南海地震の防災対策推進地域に県内で唯一指定されている。

 鉄筋一部鉄骨造りの平屋で、延べ1355.5平方メートル。県防災危機管理課によると、阪神・淡路大地震クラスの震度にも耐えられる構造という。災害用に毛布110枚、給水用ポリ袋1200枚などを備蓄している。同課は東南海・南海地震での同町の震度を6弱と予想。立地場所は、津波の影響がない▽隣接する中学校庭のヘリポート化が可能▽港が近い—などの理由から選んだ。

 総事業費約6億円。うち2億5000万円は内閣府地域防災拠点施設整備モデル事業補助金を活用した。来年夏までに、センター北側のグラウンドを自衛隊の集積地や仮設住宅を建てられる防災公園として整備する。休館の月曜日を除き午前9時—午後5時。入場無料。

【写真説明】映像と重低音で津波の恐ろしさを疑似体験できる県内初のシミュレーション装置

【写真説明】オープンした県大島防災センター

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811020003.html