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2008年11月02日(日) 22時46分

<民主、国民新>沖縄1区の選挙協力にすきま風毎日新聞

 参院統一会派結成1年を迎えた民主、国民新両党に、選挙協力を巡りすきま風が吹いている。民主党本部が決めた衆院沖縄1区の国民新党候補の推薦に県連が反発、独自候補擁立を模索しているためで、国民新党は「統一会派解消だ」と激高。菅直人代表代行が7日に沖縄入りし、収拾を図る事態となった。

 きっかけは10月24日、民主会派の議員総会。民主沖縄県連代表の喜納昌吉氏が、衆院沖縄1区の国民新現職、下地幹郎氏について「民主党のロゴマークで選挙活動をしている。応援できない」と発言。国民新党の長谷川憲正氏が「我が党は200選挙区で民主を応援している」と反論し、輿石東参院議員会長は「状況を聞いておく」と引き取った。

 これに国民新党の亀井静香代表代行がかみついた。29日に鳩山由紀夫幹事長に電話し「喜納氏の処分を求める。統一会派解消だってある」と抗議。31日の両党の定例協議で時に怒号も飛び交うやりとりの末、輿石氏の再度の発言と菅氏の沖縄入りで矛を収めた。しかし喜納氏は下地氏が設立した地域政党「そうぞう」と国民新党の合流を民主候補擁立断念の条件として求め、決着はついていない。

 国民新党は青森4区の候補者一本化で党公認候補の民主入りを認めて譲歩したのに、調整が残る5選挙区で民主が譲らないのが不満。民主党の国会戦略に「解散やるなら法案通すなんて談合だ」(亀井氏)との不信感もうっ積している。一時は合併話まで出た両党だが、再び距離が広がりかねない状況だ。【小山由宇、三森輝久】

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