2008年11月02日(日) 20時46分

＜米大統領選＞４日に投開票　オバマ氏優勢のまま（毎日新聞）

　【ワシントン及川正也】ブッシュ政権後の米国の針路を定める大統領選は４日、投開票される。米史上初の黒人大統領を目指す民主党候補バラク・オバマ上院議員（４７）は激戦州で優位を強めている。共和党候補ジョン・マケイン上院議員（７２）は土壇場での逆転にかけるが、オバマ氏優勢のまま投票になだれ込む公算が大きい。

　米ギャラップ社が１日発表した世論調査では、オバマ氏の支持率は５２％でマケイン氏の４２％に１０ポイント差でリード。ロイター通信とゾグビー社などの調査でもオバマ氏が５ポイント差で優位に立っている。

　米ＣＮＮテレビの予測によると、オバマ氏は勝利に必要な総選挙人の過半数（２７０）を上回る２９１を獲得する公算。ワシントン・ポスト紙（電子版）が１日、「３００近く」を獲得する見込みと報じるなど、主要メディアはそろって同氏が勝利を射程に入れたとの見方を伝えている。

　これに対しマケイン陣営幹部は「（有権者の）７人に１人はまだ態度未定の浮動票だ」として、逆転にかける決意を示した。

　オバマ氏は１日、０４年の前回選挙で共和党のブッシュ大統領が勝利した西部コロラド州で「米国に抜本的な改革をもたらすまであと３日だ」と訴えた。マケイン氏は南部バージニア州で「オバマ政権」になれば「国防力が低下し、税金は上昇する」と批判。共和党の牙城を死守する決意を新たにした。

　投票は４日朝（日本時間４日夜）から開始。東部から順次締め切られ、大きなトラブルがなければ４日深夜から５日未明（日本時間５日正午前後）ごろに大勢が判明する見通しだ。

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