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2008年11月02日(日) 20時42分

中国との対話進展に期待できず、とダライ・ラマ読売新聞

 来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が2日、都内のホテルで読売新聞などと会見、中国側との公式対話が先月末から北京で行われていることを明らかにした。

 一方で、チベット自治区の状況は悪化しているとの認識を示し、「中国政府への信用は薄らいできている」と失望を表明、対話の進展にも期待が持てないことを示唆した。

 ダライ・ラマはチベット自治区の現状を「(中国)軍が全土を占領したような状態」と説明。

 僧侶への暴行なども行われ、「恐怖政治(への反感)が(チベット民衆の)憤りを引き起こしている」と中国側を批判した。

 今月17日からは亡命政府のあるインド北部ダラムサラで対話路線継続の是非を検討する臨時総会も開かれるが、ダライ・ラマは「今回の対話は現在進行中で内容は聞いていない。特使の報告を待ちたい」と述べ、今後の方針などに関する言及を避けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081102-00000025-yom-int