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2008年11月02日(日) 07時38分

口のタオル、犯人が用意 豊田の高1殺害から半年東京新聞

 愛知県豊田市の田んぼで今年5月、愛知教育大付属高校1年生の清水愛美(まなみ)さん=当時(15)=が殺害された事件で、清水さんの口に押し込まれ、現場で見つかっていたタオルは犯人が所有していたものであることが豊田署特捜本部の調べで分かった。

 調べでは、遺体発見時、清水さんの口には正方形の白色タオルが詰め込まれていた。清水さんは顔面を殴られた後、口にタオルを詰められ、さらに黒色の工事用の粘着ビニールテープで口をふさがれるように巻かれて、強く圧迫されたために窒息死したとみられる。

 当初、犯人が持ち込んだものかどうかは不明だったが、その後の捜査本部の遺族らへの聞き取りなどから、清水さんの持ち物でないことが判明した。

 捜査本部は、タオルは犯人が騒がれないように周到に準備した上で、粘着テープとともに現場に持ち込んだ重要な証拠になるとみている。

 【豊田・女子高生殺害事件】 5月3日朝、愛知県豊田市生駒町の田んぼで、清水愛美さんが首にビニールテープが巻かれた状態で殺害されているのが見つかった。下校途中の2日夜に殺害された。清水さんのショルダーバッグが現場から約15キロ離れた同県岡崎市稲熊町の小呂川の土手で発見されたが、ジャージーがなくなっていた。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110290073735.html