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2008年11月02日(日) 05時05分

秋の褒章、西田敏行氏ら761人 五輪金メダリストも東京新聞

 政府は2008年秋の褒章受章者を2日付で発表した。受章者は761人(うち女性147人)と28団体。3日に発令される。

 芸術、学問やスポーツで功績を残した人に贈られる紫綬褒章は43人(うち女性24人)。俳優の西田敏行さん(60)や樹木希林(本名内田啓子)さん(65)、歌舞伎俳優の中村勘三郎(本名波野哲明)さん(53)、さまざまな組織に成長できる万能細胞「iPS細胞」を開発した京大教授の山中伸弥さん(46)らが受章した。

 スポーツ界では水泳の北島康介さん(26)、ソフトボールの上野由岐子さん(26)ら北京五輪の金メダリスト22人や、プロゴルフの青木功さん(66)が選ばれた。

 ボランティア活動などが対象の緑綬褒章は、34年余りにわたって高校などでの演奏を続けるギタリストの寺内タケシ(本名寺内武)さん(69)、車いすで公園などの清掃を続ける宮原尚友さん(75)=長野県千曲市=ら18人(うち女性8人)と25団体。

 その道一筋に励んだ人に贈られる黄綬褒章は、五輪で使われる砲丸を作る旋盤工の辻谷政久さん(75)=埼玉県富士見市、薬師寺金堂の再建などを手掛けた宮大工の小川三夫さん(61)=奈良市=ら250人(うち女性17人)が受章した。

 人命救助が対象の紅綬褒章には、昨年5月にJR神田駅で電車のドアに挟まったベビーカーから乳児を救助した亀井英紀さん(35)=東京都足立区=ら、6人と3団体が選ばれた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110101000802.html