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2008年11月02日(日) 16時45分

オバマ氏の叔母が不法滞在 「知らなかった」と当惑東京新聞

 【ワシントン2日共同】米大統領選の民主党候補オバマ上院議員の叔母に当たるケニア人女性が、長期にわたり米国に不法滞在していたことが判明、オバマ氏は1日、「不法滞在とは知らなかった。しかるべき措置が取られると思う」と当惑気味に釈明した。AP通信が伝えた。

 報じられたのは、オバマ氏の亡くなった父親の妹、ザイタン・オンヤンゴさん(56)。現在の住まいは東部マサチューセッツ州ボストンの公営住宅。正確にいつ渡米したかはっきりしないが、観光ビザで入国。4年前に申請した政治亡命が認められず、入管当局から国外退去を命じられたが、そのまま滞在を続けていたとみられる。

 オバマ氏はケニア訪問時に初めて対面し自伝でも言及。オバマ氏の上院議員当選時の宣誓式にも参列し、2年前に電話で話したのが最後の接触だったという。

 オンヤンゴさんは大統領選でオバマ氏に少額の献金をしていたが陣営は返還する方針。マケイン陣営は「家族の問題」と静観の構えだが、オバマ陣営は「投票3日前に表面化したことに意図的なものを感じる」と警戒感を募らせている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110201000230.html