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2008年11月02日(日) 11時08分

ハロウィーンでまた悲劇の射殺 米南部で12歳少年東京新聞

 【ニューヨーク1日共同】米南部サウスカロライナ州サムターで10月31日夜(日本時間1日午前)ハロウィーン(万聖節の前夜祭)の習慣で菓子をもらいに近所の家を訪ねたT・J・ダリソー君(12)が、強盗と勘違いした男にドア越しに自動小銃で乱射され、頭部などを撃たれて搬送先の病院で死亡した。一緒にいた父親と弟(9)も負傷した。

 ハロウィーンをめぐっては、1992年10月、米ルイジアナ州の高校に愛知県から留学していた服部剛丈君=当時(16)=が仮装パーティーに参加しようとして訪問先を間違え、住民男性に射殺された事件など、悲劇が繰り返されている。

 AP通信によると、サムターの警察は現場の家にいたクエンティン・パトリック容疑者(22)を殺人容疑などで調べている。同容疑者は昨年、強盗に押し入られて銃で撃たれた経験があり、子供たちを強盗だと思ったと供述しているという。少なくとも29発が発射された。

 ダリソー君の母親とほかの子供は路上の車の中で待っていた。

 サムターは州都コロンビアから東に約70キロに位置し、人口約4万人。犯罪は比較的少ないという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110201000035.html