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2008年11月01日(土) 09時57分

ソーセージで認知症予防実験中国新聞

 認知症予防の効果が指摘されるドコサヘキサエン酸(DHA)を多く含む魚肉ソーセージを高齢者に2年間食べてもらい、予防効果を調べる臨床実験が1日、島根県川本町で始まる。被験者は31日、料理教室でソーセージ調理のレシピを学び、実験開始に備えた。被験者は60—80代の110人。研究は島根大医学部の橋本道男准教授が主導し、町内の加藤病院も加わる。同種の100人規模の研究は例がないという。

 料理教室は飽きのこない食べ方を提案する狙い。この日は約50人が参加。同病院の管理栄養士大野美穂さん(37)が「生のおいしさを生かそう」と提案し、全員でソーセージ入り手巻きずしを作って味わった。

 実験では110人を2グループに分け、DHA入りと比較対象のカロリー同等のソーセージをそれぞれ毎日1、2本食べてもらう。半年ごとに記憶力や血液を検査。DHA摂取と認知機能の関係を考察する。

【写真説明】栄養士(前列中央)と魚肉ソーセージ入りの巻きずしを作る臨床実験の参加者

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811010021.html