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2008年11月01日(土) 09時57分

復活「はね踊り」を次世代へ中国新聞

 福山市日吉台学区の住民たちが、学区内に伝わる「はね踊り」の継承に取り組んでいる。少子化などでこの6年間、地元の秋祭りからも姿を消していた。「伝統の踊りがこのまま途絶えるのは寂しい」。一念発起した住民たちが練習に励み、今月2日に日吉台小である学区の文化祭で成果を披露する。

 踊りは春日町吉田の厳島神社の氏子たちが秋祭りで披露し、かつては約100人が参加した。しかし踊り手の子どもの減少、指導する住民の高齢化で2001年を最後に途絶えた。継承に取り組んできた「吉田はね踊り保存会」も活動を休止した。

 「今伝えていかないと忘れられる」。保存会長で吉田町内会の北村徹郎会長(63)を中心に、新たに学区伝統芸能保存会を今年6月、設立。2年計画を立て、1年目の今年は、同町内会以外の住民にも教えるリーダーの養成などに努める。来年は子どもたちへ伝えていく。

【写真説明】踊りの練習をする北村さん(右端)ら日吉台学区の住民たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811010010.html