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2008年11月01日(土) 16時26分

携帯電話の通報場所が一目で中国新聞

 広島市消防局は1日、携帯電話とIP電話で119番した人の位置情報を即時に自動受信するシステムの運用を開始した。衛星利用測位システム(GPS)機能などで特定された位置を指令室の画面で一元表示し、出動指令までの時間がこれまでより早くなる。

 市消防局によると固定電話からの通報は指令室内の画面に位置が表示され、出動指令までの時間は平均49秒。これに対し、携帯は現在地を聞き取る必要があるために89秒、IP電話も位置情報が固定電話と別に表示されていたため60秒かかっていた。

 市消防局は「電波状態で誤差が生じることもある。今まで通り住所や目標物も正確に伝えて」と呼び掛けている。広島県内では呉、東広島市も同様のシステムを導入している。

【写真説明】新システムが導入される指令室

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811010205.html