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2008年11月01日(土) 16時26分

懐かしい伝統農具ズラリ中国新聞

 創立100周年を迎えた庄原実業高(庄原市)の記念特別展「『みのり』稲作と伝統農具」が、同市新庄町の食彩館しょうばらゆめさくらで開かれている。江戸時代末期から昭和30年代まで使われていた農具を展示。多大な労力を必要としながらも農村が活気にあふれていた時代を懐古できる。3日まで。

 手動の稲刈り機や、千歯こき、もみ殻やわらくずを風によって選別する唐箕(とうみ)など、市教委が所蔵する22点を作業工程順に並べている。展示物を解説する冊子(A4判、20ページ)を編集し、会場で無料配布している。

 企画した小池英之教諭(49)は「大変だった昔の農作業に思いをはせ、今の豊かな時代を見つめ直すきっかけにしてほしい」と来場を呼び掛けている。

【写真説明】伝統農具を並べた会場。唐箕を懐かしそうに見学する卒業生たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811010200.html