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2008年11月01日(土) 11時01分

八王子自動車教習所:破産へ 受講生1500人、料金返還額は不明 /東京毎日新聞

 日野市旭が丘の八王子自動車教習所(佐藤みどり社長)は31日、経営悪化を理由に教習所を閉鎖し、東京地裁に破産を申し立てることを明らかにした。約1500人の受講生は他の教習所への転校を迫られる。前払いした教習料金の返還額は不明という。教習所側は11月3日午後2時半から、日野市民会館大ホール(神明1)で説明会を開く。
 教習所は発表文書で、「少子化による受講者減少、競争業者との激しい値引き合戦など厳しい経営環境のなか、運転資金も底をついた」と説明している。
 受講済みの教習科目は転校先でも修了扱いとなるが、未受講分は新たに教習料が必要という。前払いした教習料のうち未受講分は破産手続きの配当で返金が検討されるが、「現時点での資産・負債を考えると全額返金は極めて難しい」という。
 教習所には31日も受講生が続々と来校。入り口で警備員が配布した文書で閉鎖を知って驚き、携帯電話で連絡を取り合う姿が見られた。大学4年の男子学生(21)は「他の教習所より安くて有名で、友人の紹介料までもらえたから選んだのに」。入校して1週間足らずという定時制高校4年の男性(19)は「26万円のローンの支払いは今後も続く。昨日は何事もなく受講したのに、あまりに突然すぎる」と憤っていた。【内橋寿明】
〔多摩版〕

11月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081101-00000013-mailo-l13