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2008年11月01日(土) 12時54分

航空幕僚長更迭で中国メディアが記事見出しを変更サーチナ

 日本政府が10月31日深夜、航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長を更迭したことを紹介する報道で、中国国営の中国新聞社は、同日中に配信した「日本の空軍トップが歴史を粉飾」などとする記事見出しを変更した。

 配信当初の見出しは「日本空軍の最高長官が、侵略戦争を粉飾したため、民衆が怒り更迭される」。11月1日午前11時ごろまでに、「日本の航空自衛隊の最高長官が、侵略戦争を粉飾したため更迭される」と訂正した。「空軍」を「航空自衛隊」に変更し、「民衆の怒り」の部分を削除した。

 記事本文は訂正せず、田母神幕僚長が民間企業の懸賞論文で「日本が侵略国家だったことはぬれぎぬ」、「日本の穏健な植民地統治により、アジアの多くの国は、大東亜戦争に肯定的だった」、「当時の列強の中でどの国が侵略的でなかっただろうか」などと主張したことを紹介。同論文が300万円の賞金を得たことも伝えた。

 日本政府の動きとしては、麻生首相の「個人名で発表したものだが、その立場からみて不適切」との談話、浜田靖一防衛大臣が31日夜に更迭を発表したことなどを伝えた。日本の報道を引用しながら一連の事実だけを伝え、論評はしなかった。(編集担当:如月隼人)

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