記事登録
2008年11月01日(土) 14時40分

前空幕長の論文発表「口頭連絡」だけ、官房長も内容確認せず読売新聞

 昭和戦争などに関して政府見解と反する論文を発表して更迭された航空自衛隊トップの田母神俊雄・前航空幕僚長(60)(10月31日付で航空幕僚監部付)が論文投稿前に、防衛省の中江公人官房長に「職務に関係ない個人的な論文を出す」と口頭で伝えていたことがわかった。

 自衛隊員は論文を外部に発表する際、文書で届け出るよう内規で義務付けているが、口頭で済ませた空幕長と、内容を確認しなかった官房長の双方とも内規をないがしろにした形で、同省による自衛隊へのチェック機能の不全ぶりが浮き彫りになった。

 防衛省は内規で、職員・自衛隊員が職務に関する意見を論文や講演で発表する際、文書で上司に届け出るよう定めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081101-00000035-yom-soci